66 三日の正月
66 三日の正月
臨時に喜びごとがあると、「三日の正月」といって、三日間仕事を休んで村中で祝いました。たとえば、雨乞いをしたけれど仲々降らず、漸く待ち望んでいた雨が降って来た時等に三日の正月をやるとフレを出しました。
フレが出る前に、気の早い者が高い木に登って「三日の正月だあい」と大声で叫んで、村の人達に知らせたものだ、と元内堀に住んでいらっした方が、子供の頃、おじいさんから聞かされた話だそうです。
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